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1960年代、舞踏家として破壊的で暴力的な表現を志向していた土方巽は、1970年代に入ると、十全でない身体、病や老いの身体の表現へと移りました。その果てに生まれた「衰弱体」の思想は、死にゆく自らの肉体を見つめる踊りに表れますが、決して生を放棄する思想ではなく、舞踏でもって「生」を追究する「舞踏の死生学」でもありました。そういった土方巽の最晩年の考えと表現を、具体的に表象しようとするのが<土の土方像>です。
セミナー開催中のこのインスタレーションでは、造像した土の像を即時に解体します。このプログラムの主たる課題は、制作=創造にあるのではなく、むしろ解体=崩壊にあるのです。<土の土方像>は、鼓動のような一滴、一滴の水滴の落下とともに、崩れゆく土塊として展示されます。その衝撃が、生から死への運命的な時間を甘受し、生と死が交錯する非日常的な時間を体験し、生きることの意味について考えるきっかけになることでしょう。
土方巽(1928-1986)
舞踏の創始者。1928年現在の秋田市に生まれる。高校卒業後、ドイツ系のダンス、ノイエタンツを学ぶ。その後、さまざまなダンスを習得するとともに、既成のモダンダンスにあきたらず1950年代後半に新しいダンスを志向する。1960年代に実験的で前衛的なダンスを展開し、それを舞踏として確立した。その後も舞踏の革新をおしすすめ、世界の舞台芸術に一潮流を築くことになった。代表作に<肉体の叛乱><疱瘡譚>などがある。
[土方巽についてより詳しくお知りになりたい方は土方巽アーカイヴのウェブサイトをご参照ください]
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崩れゆく土方像の様子を、インターネットでライヴ中継しています。
メインカメラでは土の像を、サブカメラでは関連する講演やイベントの様子を中継します。
また、以下のリンクからより高品質なライブ中継再生用ファイルをダウンロードできます(再生にはQuickTimeが必要です)
http://www.dmc.keio.ac.jp/butoh/butoh.qtl
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もう一つの試みとして、今回のプロジェクトでは、土の像の崩壊していく様を途切れなく高精細映像で記録し、映像をリアルタイムに伝送します。
伝送された映像は、慶應義塾大学三田キャンパスDMC地下工房のスクリーンに映し出されます。
会期中、どなたでもご覧になれますので、ぜひDMC地下工房に足をお運びください。
また、インスタレーションの様子は庄内ライブカメラでも配信される予定です。
http://www.tele-sp.co.jp/live/
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[企画・制作]慶應義塾大学教養研究センター, 土の土方制作チーム,小菅隼人,森下隆,本間友,亀村佳宏
[伝送・録画]慶應義塾大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構(DMC機構) 研究プロジェクト ポートフォリオBUTOH
[協力]株式会社ウィルコム, INAXライブミュージアム「土・どろんこ館」, 株式会社テレサポート, 慶應義塾大学アート・センター, 慶應義塾大学DMC機構,慶應義塾大学出版会, NPO法人舞踏創造資源, 辻孝二郎,崔宰熏, 浜崎光夫, 後藤泰男, 岩月真由子, 石田信裕, 吉江庄蔵, 鈴木真由美, 真島大栄, 山方崇, 金子晋丈
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