鶴岡セミナーは一般的にはいわゆる教養系セミナーに属するものです。その意味では、すぐに何か実用的なことに役立つといった性格のものではありません。つまり、よく言われるところの「実学」的セミナーとは趣を異にするものです。
ところで、慶應義塾はしばしば福澤諭吉の語った実学と結び付けられて語られますが、しかし、その本来の意味は実体のない「虚学」に対する「実学」であることに目を向けていただきたいと思います。ともすれば目先の利益を追求することに傾きがちな「実学」とは異なり、人間の生きる営みにとって真に役立ち、それぞれの形で私たちの社会・世界に貢献できる学問こそが実学にほかなりません。そして、私たちはそうした「実学」を身につけ、活かすための基盤こそが教養にほかならないと考えています。
このセミナーでは、地域や世代の異なる参加者が寝食を共にし、共通のテーマを軸としてグループ・ワークを行うことでコミュニケーションとコラボレーションの力、すなわち「社交力」を養うことに主眼を置いています。自分の殻にこもりがちだと言われる若い世代の人たちにとってばかりでなく、生きること自体が他者(ひと)とのつながりと共生が避けられない私たち誰にとっても「社交力」は不可欠な力ではないでしょうか。そうした社交力を養う格好の機会として、ぜひとも本セミナーへの積極的なご参加を期待しております。
さて、本趣意書の冒頭にも記しましたように、鶴岡セミナーは鶴岡をフィールドとした新たな教養教育の実践を目指すものでありますが、同時に、
- 鶴岡と慶應義塾とのいっそうの連携強化を図ること
- 特別プログラムや「慶應義塾”Great Works”プロジェクト・鶴岡版」にもありますように、このセミナーをきっかけとして義塾と鶴岡を広く国内外に発信すること
- セミナーを通じて慶應義塾と鶴岡を基点とした広義の文化的ネットワークを構築すること
も重要な目的と考えております。
本趣意書、セミナー企画書と共に、こうした目的をご理解のうえ、セミナーの安定的な実施のために、各位におかれましては、ぜひとも以下の形式でのセミナーへのご寄付・ご協力を賜れば幸いです。 |